テクノロジア湘南です。

10年前にイギリスに約１週間滞在したことがあります。季節は真冬の12月でした。
成田を出発してから約12時間後に、ロンドン郊外にあるヒースロー空港に到着しました。
夜に到着したので、飛行機の窓から見えた夜景の美しさに感動したことを、今でも鮮明に覚えています。
オレンジ色の街灯が整然と放射状にどこまでも広がり、美しい夜景でした。
しかし、とても寒く、日本で買ったコートでは寒さが防げない感じでしたが、友人が貸してくれたバーバリーの
コートを着たら、寒さが和らいだので、驚きました。

イギリスで、思い切ってバーバリーのコートを購入して日本に帰ってきました。
それから最近まで約10年着ることができたので、本物は長く使えて飽きないものだと思いました。

イギリスの製品は、使った人にしか製品の良さが伝わりにくい特徴があると思います。

今回は、手作りで傘を作り続けているイギリスの老舗ブランド　 FOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)　を紹介します。

1868年、イギリスで誕生したFOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）は、創業以来、品質と技法にこだわり、シンプルで美しい傘を作り続け、英国王室御用達の信頼出来る傘ブランドです。

アンブレラ（傘）は、ラテン語のアンブラ（影）が語源で、元々日傘の事をさしていました。
その歴史は古く、紀元前1000年頃のエジプトでは富の象徴的なアイテムでした。雨傘を考案した第一人者は、英国の哲学者であり、旅行家であったジョナス・ハンウエイです。
1700年代中頃、彼は傘に油を染み込ませて、雨具としてそれをさし、ロンドンの町を歩いたそうです。世間からは変人として扱われ、当時それは一般に普及せずに終わりました。

1947年、小型パラシュートを製作していたFOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）は、パラシュートの残材ナイロンを利用して、世界で初めて化学繊維の傘を開発しました。FOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）が考案したU字断面のスチールフレームは世界基準となった骨組みの構造です。曲面のバランスは当たる雨を柔らかく受け止め、水滴を傘の外へと導くように計算されています。
耐久性の高い傘を作るFOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）は、傘の元祖として現代に残るブランドなのです。

年間の生産量わずか15,000本程で、ロンドン郊外にある自社工場で、木型による生地の裁断、ミシンによる縫製、メタルフレームの組み立て、各種自然素材のハンドルの加工など、その全ての工程が熟練した職人によるハンドメイドで行われています。

持っているだけで背筋が伸びるすっきり細身のシルエットが魅力のFOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）の傘。イギリスでは戦前まで傘を美しく巻くために、専門の職業があった程、巻き傘の美が重んじられてきました。他の傘と見比べると、確かに納得する美しさがあります。傘を持つ姿も素敵になるFOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）の傘。

藤の茎部分をハンドルに使ったマラッカは、最もポピュラーなデザインです。CE LAGOS LAURELは、ペイズリー柄を基調に現代風に仕立てた柄。藤のハンドルとクリーム色のタッセルが相まって、シックな姿になっています。

雨の日や雨を迎える曇りの日も待ち遠しく、1本の傘から人生の一つの楽しみ方を味わえるFOX UMBRELLAS（フォックスアンブレラズ）の傘です。